草ぐさとしたもの

 

庭の草ぐさを、試験管をつないだような花瓶に

1つずつ挿しました。  

 

生け花の緊張感のある姿や、

アレンジメントの匂い立つような豪華さとは

また違った、楚々とした草ものの様子を

見ていると、なんだかホッとします。

 

昭和天皇は

「雑草という草はない。

 どんな植物でも、みな名前があって、

 それぞれ自分の好きな場所で

 生を営んでいる」

と仰せになられたそうですが、

陛下の生物学者としての側面と、

小さき者への慈しみの御心が偲ばれる、

ステキなお話だなぁと思います。