亡骸は生き様

やっぱり1つくらい作っておこうかなー…と、道具を出してきました。今回の材料は、すべて庭で咲いたもののドライと、山へ入ったときの拾い物。コムラサキやヒヤシンスがうまく青味を残してドライになってくれたので、綺麗なアクセントになりました。こうして見てみると、植物って人生を全うし亡骸になってからもなお、美しいなぁ。


大好きだった父方の祖母は、私が物心ついたときにはリウマチを患って寝たきりでした。寝返り一つ自分でうつこともできなくて。その分、よく頭を働かせていたのでしょうか、とても頭がよく、勝気で、非常に我慢強い女性でした。

その祖母が息を引き取り、人生初めて斎場でお骨上げを経験したときのこと。闘病のために毎日大量の薬を飲んでいた祖母の体は、すべて燃え尽きて灰になっており、喉仏もなく、拾えるお骨がありませんでした。残っていたのは、脳を守っていた頭蓋骨の一部のみ。その骨は真っ白でとても綺麗だったのを鮮烈に覚えています。真っ白な頭蓋骨の一部は頭のよかった祖母を彷彿とさせ、生き様が遺骨に現れていると思いました。亡骸は生き様なんですね。

 

チョコレートバナナタルト

気づけば師走… 今年はどうもクリスマス気分に入り込めなくて、大きなメインのツリーは出さずに、小さいものを軽く飾って、ドアにリースをかけたのみ。もううちには小さな子どもがいないので、サンタさんは来ないしねー と言ってはみたものの、ちょっとそんな自分が寂しかったりする。

 

このところ、多忙な日々から逃避するかのように、野菜レシピやお菓子づくりに走っています。

何度も試作を続けているのがチョコレートバナナタルト。いつもは1つのボウルで作れる焼きっぱなしのケーキばかり作るので、タルトって敬遠していたのですが、やっぱりサクサクしたところとか、美味しくてハマりますね。

 

写真のものは、チョコレートをやわらかくし過ぎてしまった(><)もう1回やり直し!

 

キッチンには、頂き物のリンゴに、レモンに、みかん、オレンジ。富有柿も。これらの果物がフレッシュなあいだに、お菓子を作りたい。